自分を磨かなきゃ!
技術者になっていろんなものを作りたい。研究者になって多くのことを研究したい。
社会人デビューのときに、私はそう考えていました。
いや・・・実は進学のときにはっきりと「こういう仕事がしたい」、ならば「あの会社に入ろう」。そう決めていた記憶がよみがえります。
自分の仕事「職業」を考えるとき、皆さんはどんなことを軸にして考えてきましたか。そして、いまはどのように考えていますか。
しっかりと決めていた私も、技術者としての満足感は容易に感じるものではありませんでした。その経験の中で、あるとき、アクティブで切れ者の技術者に出あいました。その人は、五才ほど年上なだけなのに、技術への理解が実に広く、深いものであり、立ち回りも輝いていました。見る間に、良質な設計を完成させていく技術者でした。仕事仲間としての付き合いが深まる中で、その人が、外部企業からの応援技術者であることを知ったときは驚きました。
私が、特定派遣技術者として多くの企業の開発に関わる働き方を選ぶきっかけになった瞬間でした。
大手製造メーカーの開発センターや、その研究所は、正に世界をステージにしています。技術者にとっては最高のフィールドであって、誰もがあこがれるところです。しかし、そのものづくりのプロセスには、多くの人材が、多くの目的をもって、色々な形で関わっている・・・、そこそれぞれに独特な、それでいて先進的な技術やクオリティーが存在する。その企業にとっては外部の応援技術者や研究者であっても、「必要とされる人材」に壁はないのだと感じました。
限られた期間の中で、プロジェクトを編成して目標に向かって、あらゆるアイデアを注ぎあい、技術とノウハウを構築していく環境がそこにはあります。応援技術者として、そのプロジェクトに関わっていけることそれそのものに、既に、大きな価値がありますし、派遣要請を受けて「選ばれし技術者」として、そのチームに加わることは、自分自身の新たな価値を生み出してくれます。
とかく、環境任せになりがちなスタンスは、この仕事には通用しないようです。自分から、懸命に努力する姿勢、仕事を作り出す行動、結果を追求する骨太の技術者精神、そして・・・プロジェクトチームの関係者や、その企業に対する技術者としてのサービス意欲や取り組み意欲・・・
必要なのはこのような、自ら行動を起こすことでしか生むことのできない「エネルギー」です。
あのときの技術者が私に見せてくれたものは、現在の私にも大きな影響力となっています。「アウトソーシング技術者」と言われるようになった昨今、景気の変動や製造業変革に合わせて、こうした技術者に求められるニーズは、ますますレベルアップしています。アウトソーシング技術者や研究者を目指すならば、更に自分磨きにも力を注いで欲しいと願っています。
◆経験15年メカトロ屋より◆