電気・電子エンジニアとは
電気・電子エンジニアとは、スマートフォンのような精密機器から冷蔵庫のような大型家電まで、さまざまな機器内の電子回路を設計開発する仕事です。
電気・電子エンジニアは扱う製品によって、大きく2つに分けられます。ひとつは家電などにおける、従来の設計開発、もうひとつはAIなどのテクノロジーを搭載した最先端機器の設計開発です。後者に携わるなら、最新技術のトレンドについての知識や理解力も求められます。
最近の傾向として、電気・電子エンジニアの需要は、モーターや医療機器の分野で増えています。加えて、EV系など広い分野でも高まっています。
電気・電子エンジニアはITエンジニアと違い、開発言語を使ったプログラム設計だけでなく、製品やプロジェクトにまつわるさまざまな設計や開発を行います。例えば電気自動車なら、リチウムイオン電池の制御回路や、電池やモーターを固定するワイヤーハーネスの設計なども、電気・電子エンジニアの仕事です。
プロジェクトチームの一員として動くことが多いため、ほかのメンバーと連携・協力してプロジェクトを進められるコミュニケーション能力も求められます。
電気・電子エンジニアへの転職に有利な資格としては、電気主任技術者・電気工事士・E検などが挙げられます。また未経験でも、スクール・通信教育・市販の教本などを利用して、基礎知識を学習していれば転職を目指せます。
近年では、パワー半導体などアナログ回路設計の求人も増えています。一時期下火になっていましたが、モーターなどアナログ回路を使った製品が再び増えてきており、技術者の数が圧倒的に不足している状況であるためです。そのため、デジタルだけでなくアナログの知識も習得すれば、求人の選択肢は大幅に広がるでしょう。