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品質管理・品質保証とは
品質管理（QC）と品質保証（QA）は混同されがちですが、担当業務の範囲が異なります。「品質管理」は製造工程で不良品が発生することを防ぐ仕事です。「品質保証」は材料の調達から製造、品質管理も含め、出荷、販売まで製品の品質を保証するために全体の体制をチェックし、改善やお客様からのお問い合わせの対応までが仕事です。
品質保証は安全な原材料を使い製品を製造しているか、出荷・販売できる品質レベルに達しているかなど全行程をチェックし、各工程が国際標準化機構で定めた品質マネジメントシステムISO9000に適合しているかなども確認します。
品質保証の仕事はまず、原材料の産地や配合量、製造プロセスをまとめた製品の仕様・規格書を作成し、品質基準を明記します。仕様・規格書があれば顧客に品質保証を提示可能です。製造物の品質は原材料の品質調査で保証します。客観的なデータの裏付けができる報告書の作成などを行います。製造・出荷までのすべての工程でムダを減らして、最適な品質が保てるように工程を改善するだけでなく、品質に対するトラブルやクレーム対応も品質保証の担当です。
品質管理・品質保証の求人企業は医薬品・化粧品、食料品、自動車・輸送用機器部品、精密機器・計測器、機械関連、プラント・設備、総合家電メーカーなどです。企業によっては品質管理が中心業務で製品の測定・データ集計・検査のほか、OA事務・メール・電話応対、企画書のチェックなど事務作業も含めた求人もあります。製造に関する業種であれば品質管理・品質保証の仕事のニーズは高いです。
品質管理・品質保証の仕事に就くために必須となる資格はありませんが、未経験での転職のアピールポイントとして、「QC検定」への挑戦をおすすめします。必要なスキルは、製品が不良品となる原因を分析する力や、事前にそれを防ぐためのリスクマネジメントスキルや柔軟な対応力、顧客との交渉力、コミュニケーション能力、などが求められます。
