デジタルIC設計とは
デジタルIC設計の主な業務は、半導体の上にトランジスタなどの部品を配置し、配線つなげることです。具体的な流れとしては、調査や見積もり、設計図の作成、シミュレーション、評価などが挙げられます。
「デジタルIC」とは、デジタル回路を集積したものを指し、マイクロプロセッサやメモリ、標準論理ICなど、用途によって分類されます。最大の特徴は、搭載できる機能の多さです。演算・制御・記憶などの機能を軸とし、スマートフォンやDVDなどの製品に使用されています。
デジタルIC設計の業務は、細かい部品を取り扱う職業で、緻密さが求められる上、機能の向上を目的としたテストを繰り返し根気強く最適な設計を追い求める姿勢が必要とされます。
求人の状況は、IC設計に関する経験が必須であることや、電気や電子に関わる大学や高等専門学校を卒業していることを求める企業が多いことも事実です。ただし、企業によっては、未経験や第二新卒でも採用しているケースも見受けられます。
役立つ資格としては、「技術士（機械部門・電気電子部門）」「ディジタル技術検定」「CAD利用技術者試験」などが挙げられます。技術士は国家資格で、専門知識と技能が備わっていることを証明できます。ディジタル技術検定は、情報処理や論理設計に関する知識を示せるものです。そして、CAD利用技術者試験は、「CAD」と呼ばれるソフトウェアの設計が行えるエビデンスになります。必須資格ではありませんが、取得しておくと選考時のアピールに効果的でしょう。
さらに、デジタルIC設計に求められるスキルとしては、論理的思考力や英文読解力、発想力、コミュニケーション能力なども考えられます。日々進化する最新技術を、積極的に取り入れるための学習意欲も欠かせません。
