エンジニアのキャリアパスがわからない人必見!考え方や職種別の事例を紹介

エンジニアのキャリアパスがわからない人必見!考え方や職種別の事例を紹介

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エンジニアとして長く活躍するためには、キャリアパスをきちんと描いた上で、スキルや経験を積み上げていくことが大切です。

本記事では、エンジニアの代表的なキャリアパスや、キャリアパスの考え方のポイントをわかりやすく解説していきます。

また、職種別のキャリアパス事例や、実際にエンジニアとして働く先輩の声もご紹介します。ぜひ最後までご覧ください。

エンジニアのキャリアパスは変わりつつある!

エンジニアのキャリアパスは、昔に比べて変わりつつあります。

どのように変わり始めたのかというと、主に以下の2点が挙げられます。

  • キャリアの選択肢が増えている
  • 業界におけるトレンドの変化が早くなっている

以下で、それぞれ詳しく見ていきましょう。

キャリアの選択肢が増えている

IoT(Internet of Things)などの技術が急速に発展するにつれて、組み込みエンジニアなどの機械系エンジニアに求められるスキルも多様化する傾向にあります。

具体的には、GPSをはじめとした各種センサーの知識や、スマートフォンアプリに関する経験などです。こうしたニーズの変化に伴い、エンジニアのキャリアパスも多様化しています。

ITエンジニアにおいても、下流から上流工程に進むだけでなく、ITコンサルタントなど他の道も開けており、キャリアの選択肢が広がっています。

業界トレンドの変化が早くなっている

ドローンや生成AIなど、トレンドの変化が早くなっていることも、エンジニアのキャリアパスが多様化している要因のひとつです。

このような大きなテクノロジーの変化の波を踏まえ、将来的なキャリアプランをおおまかにでも意識しておくことで、目指す方向や学ぶべきスキルなどが決めやすくなります。

エンジニアの代表的なキャリアパス

エンジニアの代表的なキャリアパスとして、主に次の4つが挙げられます。

  • ジェネラリスト
  • スペシャリスト
  • マネージャー
  • フリーランス(独立)

ここからは、それぞれのキャリアパスについて詳しく見ていきましょう。

ジェネラリスト

ジェネラリストとは、英語のGeneralという言葉から来ており、業務において全般的な知識や経験を有する人材のことを指します。

日本企業においては、マネジメント層になることを見越して数年ごとに部署を移動し、ジェネラリストとなるキャリアが一般的です。

スペシャリスト

スペシャリストとは、特定の分野における高度な知識や経験がある専門家です。

特定分野におけるプロフェッショナルであるため、他の領域におけるスペシャリストと協力しながら業務を遂行することになります。

日本企業でも成果主義が重視されるようになりつつあり、スペシャリストの需要も高まるようになりました。

マネージャー

エンジニアの経験を積み、勤務している企業でマネージャーなどの責任者になる道もあります。

具体的に、プロジェクトの管理を行う「プロジェクトマネージャー(PM)」や、エンジニアのマネジメントを行う「エンジニアリングマネージャー(EM)」などの選択肢があります。

フリーランス(独立)

エンジニアのキャリアパスには、フリーランスとして独立する道もあります。フリーランスは、基本的にプロジェクト単位で契約し、毎月決まった報酬を受け取ります。

正社員と比べて自由な働き方がしやすい一方、プロジェクトがいきなり中止になってしまうなどの予期せぬ事態も考えられるため、複数の案件を同時並行で受託することも少なくありません。

フリーランスとして独立する場合には、どのように案件を獲得するのか、事前にしっかりと計画を立てておく必要があります。

キャリアパスを選ぶときの考え方

続いて、エンジニアがキャリアを選ぶときの考え方のポイントを見ていきましょう。

キャリアを考慮する際のポイントには、大きく以下のようなものがあります。

  • マネジメント層を目指したいか
  • 自分の得意分野は何か
  • 担当したい業務内容や商品・サービスは何か

このように、自分の興味や目指したい方向性を深く考えることで、自分の望むキャリアパスも徐々に見えてきます。 ここからは、それぞれのポイントについて、詳しく解説していきます。

マネジメント層を目指したいか

ひとつめは、将来的にマネジメント層を目指していきたいかどうかです。

たとえば、マネージャーを目指すなら、所属する組織がどのような人材を求めているか、普段から意識しておくと良いでしょう。普段から意識しておくことで、業務を学ぶ姿勢や人との関わり方も変わってくるはずです。

自分の得意分野は何か

エンジニアのキャリアパスを考慮する上で、自分の得意分野を把握しておくことも大切です。

コードを書くのが好き・回路設計が好き・ネットワーク構築が好き・クライアントと話すのが好きなど、自分のやりがいや特性を知ることがキャリア設計につながっていきます。

たとえば、テクニカルな仕事も好きだけれど、人と関わることも好きであるという場合は、「セールスエンジニア」も向いています。 得意分野を軸としたキャリアパスについて考慮しておくことで、不本意な転職を避けられるというメリットがあります。

担当したい業務内容や商品・サービスは何か

自分が担当したい業務内容や、商品、サービスがどういったものかを考えることも、キャリアパスを考慮する上で重要なポイントです。

具体的には、次のような内容について考えましょう。

  • 業務内容は「上流工程」か「下流工程」か
  • ビジネスモデルの形態は「BtoB」か「BtoC」か
  • 設計したい製品やサービス

業務内容は「上流工程」か「下流工程」か

上流工程で業務に携わりたいのか、下流工程を担当したいのか考えてみましょう。

上流工程では主に要件定義など、開発や設計に関する概要から詳細な条件までを社内外で決定します。技術的なスキルだけではなく、コミュニケーション能力も求められ、プロジェクトの成否は上流工程で決まると言っても過言ではありません。 下流工程は、実際に製品やサービスを作っていく工程です。上流工程で決まった仕様に基づいて製品を開発・実装していきます。さらに、テストなどを行って完成した商品を納品します。モノづくりや現場が好きだからという理由で、下流工程を選ぶ人もいます。

ビジネスモデルの形態は「BtoB」か「BtoC」か

BtoBはBusiness to Businessの略称でB2Bと表現されることもあり、企業間で商品がやりとりされるビジネスモデルの形態を指します。

BtoCはBusiness to Customerの略で、エンドユーザーが個人であるサービスやビジネスモデルの形態です。

一般的にはBtoBは取引先数が比較的少なく、商品やサービスの単価が高くなる傾向にあります。BtoCは、エンドユーザーの数が増える一方で単価は安くなります。 自分がどの工程や業態に魅力を感じるのか、おおまかにでも考えておくと良いでしょう。

設計したい製品やサービス

担当したい業務内容や商品・サービスは何かを考えておくことも、キャリアパスを考慮する上で大きな助けになります。 普段から自分が使っている商品やサービスなどでも構いません。そこから深掘りして考えてみると、自分の興味関心や志向が徐々に見えてくるはずです。

キャリアアップに必要な経験も考えておこう

自分の進みたい方向性を確認したら、最終的に自分が目指す道にどんな経験が必要なのかを考えましょう。すると、普段の行動の中で取るべき選択肢も見えてくるはずです。

たとえば、希望する部署への異動を目指したり転職でスキルアップを叶える、あるいは必要な知識を学んだり、資格を取得したりすることなどが考えられます。

数年単位で計画を立てることで、キャリアパスを描きやすくなるでしょう。

【職種別】エンジニアの具体的なキャリアパス事例

エンジニアの具体的なキャリアパスの事例を、次の職種別に紹介していきます。

  • 機械系エンジニア/電子電気系エンジニア
  • IT系エンジニア

自分が目指している職種にあわせて、チェックしてみてください。

H3.機械系エンジニア/電子電気系エンジニア

機械系エンジニアの代表的なキャリアパスについて見ていきましょう。

以下は文部科学省が資料として掲載している各年代とステージごとの資質能力(コアコンピテンシー)となっています。

年齢はあくまで目安であることに注意してください。

ステージ資質能力
ステージ① 20代・実務に加えて、後輩の指導なども行う ・自分の専門性を素地にした上で不足した技術を補っていく
ステージ② 30代・基礎的な知識に加えて、実務で培った知見を応用していく ・実務に加えて、プロジェクトリーダーなどを任される場合もある ・スケジュールや業務品質についてもマネジメントする必要があり、顧客とのやり取りが発生することも
ステージ③ 40代・徐々に役職に就き始める段階 ・プロジェクトチームのみでなく、部門単位で事業についてマネジメントしていく場合も ・複合的な問題に対処できる能力が必要
ステージ④ 50代・部下を的確に指導できる ・成果次第で、要職に就く場合もあり、組織や会社全体の利益構造などを意識する必要がある

他にも、メーカーとして自社製品の開発に携わり続けるのか、受託開発企業として他社製品の開発を支援するのかといった視点が考えられます。

IT系エンジニア

IT系エンジニアにもさまざまなキャリアパスがあります。

エンジニアとして経験を積んだ後にITコンサルタントになるケースや、ネットワークやフロントエンドなど複数の領域で経験を積み、フルスタックエンジニアを目指す人もいます。

プロジェクトマネージャーとして働くのも魅力的な選択肢です。

英語などの語学スキルを磨いておけば、オフショア開発を行う場合などにブリッジSEとして能活躍する道もあります。 自社サービスを開発するのか、受託として他社サービスを開発するのかという2つの立場の違いもあるので、この点についても意識しておくと良いでしょう。

キャリアパスに合わせて「働き方」を選ぶことも大切

キャリアパスに合わせて「働き方」を選ぶことも大切です。

エンジニアの主な働き方として、「正社員」「契約社員」「派遣社員」「業務委託(フリーランス)」などがあります。

働き方特徴
正社員・無期限の雇用契約により就業する ・社会保険や雇用保険など「社会福祉制度」が充実していることが多い
契約社員・正社員とは異なり、雇用期間にあらかじめ一定の期限が設けられている就業形態 ・契約期間が満了になった場合には、引き続き雇用契約を更新するか終了するか、勤務先企業と労働者の間で協議する
派遣社員・人材派遣会社と雇用契約を結ぶ働き方 ・派遣先企業は、繁忙期やニーズに合わせて派遣社員の派遣を人材派遣会社に依頼する ・正社員と比較して、派遣元のサポートを受けられるメリットがある
業務委託(フリーランス)  ・個人事業主として、専門性の高い業務の一部を依頼される働き方 ・基本的には業務の成果物に対して報酬を受け取る ・在宅で受けられる仕事も多くある

未経験からキャリアパスを描くなら「派遣エンジニア」がおすすめ

未経験からエンジニアのキャリアパスを描くなら、派遣エンジニアとして働きながら経験を積んでいくこともおすすめです。

派遣エンジニアとして働く場合、派遣元から自分のスキルに応じて就業先の紹介や、eラーニング・研修などのサポートを受けられます。

また、就業先での業務量や残業が増えてしまったときも、派遣元に相談すれば、就業先にその旨を伝えた上で調整してくれます。

直接雇用の正社員と比べて、担当からのサポートを受けながら、スキルアップしていける点がメリットです。

「常用型派遣」なら正社員と同等の契約を結べる!

派遣エンジニアと一口にいっても、「常用型派遣」と「登録型派遣」があります。

派遣エンジニアの種類常用型派遣(正社員型派遣)登録型派遣
所属派遣会社派遣会社
雇用期間無期限最大3年

常用型派遣は、正社員型派遣とも呼ばれる派遣の雇用形態です。基本的には定年まで就業することが可能で、配属までの待機期間も給与を受け取れるメリットがあります。

正社員型派遣会社のリクルートR&Dスタッフィングでは、エンジニアを始めとする幅広い技術職の支援を行っています。

すぐわかるリクルートR&Dスタッフィングはこちら

また、派遣エンジニアの種類は、次の記事でも詳しくご紹介しています。

エンジニアとしてキャリアを積む先輩の声

ここからは、正社員型派遣会社のリクルートR&Dスタッフィングで、エンジニアとしてキャリアを積む先輩の声を見ていきましょう。

  • 経緯

人材会社にて技術職を進められて、技術職の道を歩むことにしました。大手自動車メーカーなどで設計を担当し、楽しみながら業務を行えたことが充実感につながりました。ただ前職では4年ほど働いたものの、収入がなかなか上がらなかったことがきっかけで、自分の経験を生かしながら、安心できる大手でも働きたいと思い転職を決意しました。

  • 今の仕事内容

現在は設計・部品メーカーの調整に携わっています。自発的な提案も自由にでき、上流工程にてお客様とやり取りできることがやりがいに繋がっています。

  • サポート体制

定期的な面談の機会があり、困ったことがあれば相談できる環境です。

また初めて使用するソフトウェアについても、研修を受けられました。このようなサポート体制のおかげで、自信を持って業務に臨めています。

  • 入社してよかったこと

リクルートR&Dスタッフィングに入社してよかったことは複数あり、福利厚生・入社時のサポート・営業担当からの支援などがあります。残業もほぼなく、定時で帰れる日がほとんどです。

なお、リクルートR&Dスタッフィングに在籍している社員のインタビューをもっと見たいと思った方は、次のページから確認できます。

先輩エンジニアのインタビューを見る

まとめ

エンジニアのキャリアパスは、さまざまな要因で多様化しています。自分の得意分野や興味関心、担当したい業務内容や商品・サービス・ビジネスモデルについて把握しておくと、キャリパスを考慮する上でとても役立ちます。

また、キャリアパスに合わせて「働き方」を選ぶことも大切です。とくに、未経験からエンジニアのキャリアを歩む場合は、常用型派遣(正社員型派遣)で経験を積むことも一つの手です。

正社員型派遣会社のリクルートR&Dスタッフィングでは、未経験から経験者まで、エンジニアとして働く方を募集しています。支援の実績も豊富で、担当から手厚いサポートを受けながら着実にスキルアップを目指していくことが可能です。

>>リクルートR&Dスタッフィングの詳しい情報はこちら
>>リクルートR&Dスタッフィングの募集要項ページはこちら

記事監修

緒方 誠

株式会社リクルートR&Dスタッフィング HR部 部長
2006年、株式会社プロアウト(現リクルートR&Dスタッフィング)創業に伴い入社。
関東から九州まで幅広い現場でエンジニア派遣によるクライアント支援とスタッフサポートに従事。
首都圏エリア統括を経験後、2017年より現職にて同社採用責任者。
国内採用戦略および海外大学との連携によるグローバル採用など豊富な実績を持つ。
経験者から未経験者まで、一人ひとりの活躍を実現するエンジニア採用を目指している。