文系でもエンジニアになれる!活かせる強み3つ・適性のある職種などを紹介
文系でもエンジニアになれる!活かせる強み3つ・適性のある職種などを紹介

「文系出身でもエンジニアになりたい」と思う方も多いのではないでしょうか。
理系のイメージが強いエンジニアですが、実は、機械系・IT系に関わらず、文系出身のエンジニアが数多くいます。
さらに、多くの企業は技術者の人材不足という課題を抱えているため、現在では文系・理系を問わず採用している企業も少なくありません。
本記事では、文系が狙いやすいエンジニアの職種、文系ならではの強みや働き方を紹介していきます。
文系でもエンジニアになれる理由
理系のイメージが強いエンジニアですが、文系でもエンジニアになることは可能です。
現在、技術者は人材不足が大きな課題になっています。そのため、採用時に大学での専攻を指定していない企業であれば、文系・理系を問わず、候補者のポテンシャルを見た上で採用を決めるケースも増えています。
また、開発の現場では、後述する「文系出身者ならではの強み」も活かせます。
文系出身エンジニアならではの強み3つ

文系出身のエンジニアならではの強みとして、主に次の3つが考えられます。
- コミュニケーション能力
- 語学力
- 先入観のなさ
それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
コミュニケーション能力
文系出身者は、コミュニケーション能力に秀でていることが多くあります。
エンジニアにとって、ものづくりやプログラミングだけでなく、社内外のステークホルダーと円滑にコミュニケーションを取ることも重要な業務のひとつです。
仕事で関わる人と円滑にコミュニケーションを取れる能力は、アピールポイントとなるでしょう。
語学力
語学力も文系出身者が持っていることの多い強みの一つです。
最新の技術については、欧米の展示会や論文で先に発表されることも多いため、語学力を生かすことで常に新鮮な情報をキャッチアップできます。 また、エンジニアには、クライアントの要望やビジネス要件を、仕様書にまとめて文章化するスキルも欠かせません。文系出身者が持っていることの多い文章力や語学力は、そのような時にも役立つ武器となるでしょう。
先入観のなさ
文系出身者は、大学でエンジニアの業務に関連する知識を習得してきた理系出身者と比べて、「機械設計はこうあるべき」などといった先入観が少ない傾向にあります。
企業によってものづくりの方法は多種多様なため、それぞれの企業に合わせた方法を学ばなければなりません。
理系ではない分、先入観が少ないことで、所属する企業でのやり方を素直に受け入れることができ、結果的に早く職場に馴染むことが期待できます。
文系出身者でも挑戦できるエンジニア職種

文系出身者でも挑戦できるエンジニア職種について詳しく見ていきましょう。
- 機械系エンジニア
- ITエンジニア
- ITコンサルタント
- ヘルプデスク・カスタマーサポート
後述する内容を参考に、ぜひ自分に適した職種を探してみてください。
機械系エンジニア
機械系エンジニアは「メカニカルエンジニア」とも呼ばれています。
機械の設計や開発・保守管理などを行う幅の広い業務内容です。
工場で使用される産業用機械から、自動車・家電・コンピューター・宇宙産業まで活躍の場も多岐に渡ると言えるでしょう。
また、機械系エンジニアは力学などの知識も必要ですが、同様に「現場での経験」が重要です。
実際にモノを触って得た経験が設計などの仕事に活かされるため、文系でも活躍の余地は十分あります。
ITエンジニア
Tエンジニアとは、コンピューターなどIT領域における技術者の総称です。
要件定義を行う「システムエンジニア」や、要件定義に従ってプログラミングを行う「プログラマー」、企業や団体におけるネットワークを構築する「ネットワークエンジニア」など様々な職種があります。
チームで動くことも多いため、コミュニケーションに長けた文系出身メンバーが活躍している現場も多々あります。
ITコンサルタント
ITコンサルタントは、企業や団体などクライアントの要望に基づいて、適切なIT投資や導入を行う仕事です。
通常の技術職とは少し異なり、「上流工程」を担当することが多いためクライアントにおける課題ヒアリングや提案など、文系ならではのコミュニケーション能力が活かせる職種です。
ヘルプデスク・カスタマーサポート
ヘルプデスク・カスタマーサポートは、社内外からの技術的な質問・問い合わせを受ける部門です。
顧客や社内で技術的な問題を抱える人と、電話やメールなどでやり取りしながら問題を解決する必要があり、コミュニケーション能力と技術的な知識の両方が求められます。
なお、海外では“1st Line Engineer”と呼ぶケースもあります。
ヘルプデスクからスタートし、技術仕様を覚えることで設計に転身するケースもあるため、エンジニアのキャリアの入り口として、ポテンシャルのあるポジションです。
文系からエンジニアを目指す時にしておきたいこと

ここからは、文系からエンジニアを目指す時にしておきたいことを紹介していきます。
- エンジニアの適性をチェックする
- 資格を取得して基礎知識を養う
- 勤務先を慎重に選ぶ
それぞれ、順番に見ていきましょう。
エンジニアの適性をチェックする
文系からエンジニアになって、あとから「きつい」「やめておけばよかった」と後悔しないためにも、ある程度、自分にエンジニアの適性があるか確認しておきましょう。
次のような項目に自分が当てはまるかどうか、チェックしてみてください。
項目 | 詳細 |
好奇心が高い (学習を継続することが苦ではない) | 好奇心が高いと、新しい技術やITトレンドに興味を持ちながら、比較的容易に学習を継続できる |
地道な作業が好きまたは得意 | エンジニアの仕事は、どの分野でも地道な作業の連続になるため、作業が好き・得意な人は向いている |
ロジカルシンキングが得意 | ・ロジカルシンキングを身につけると、生産性が高まる ・社内外のステークホルダーに対して説明やプレゼンを行う際にも重要なスキル |
コミュニケーション能力がある | 自分と相手の意見を尊重しながら問題解決ができる能力で、円滑に業務を進めるためには、コミュニケーション能力が欠かせない |
細かいことに気付きやすい | 些細な違和感を持った場合に、原因を突き詰めていくことで、重大なミスやエラーを発見できる |
創造力や柔軟性がある | 独自の創造力や感性を養うことで、新しいアイデアを継続的に生み出していくことができる |
ものづくりが好き | ・有形か無形かに関わらず、ものづくりの達成感や充実感が好きな人はエンジニアに向いていると言える ・新しい技術を積極的に取り入れられるのもエンジニアの魅力 |
資格を取得して基礎知識を養おう
文系でもエンジニアになれるとはいえ、勉強しておいて損はありません。以下のような資格を取得することで、基礎知識を養っておきましょう。
- ITパスポート
- 基本情報技術者試験
- 応用情報技術者試験
- CAD利用技術者試験
ITパスポート
ITパスポートは、国家資格である情報処理技術者試験の1つで、ITに関する基礎知識を証明する資格となっています。
参考書なども充実していることから独学での取得も可能です。
基本情報技術者試験
基本情報技術者試験は、システムエンジニアやプログラマーなどに必要な知識を証明する資格です。
年間10万人以上が受験する人気資格のひとつです。基本情報技術者試験に合格することで、技術者としての知識やスキルが一定以上であることを証明できます。
応用情報技術者試験
応用情報技術者試験は、業務経験を有する人がIT系エンジニアとしての知識とスキルを証明できる資格です。 応用情報技術者試験に合格することで、IT分野における幅広い知識と技能を証明できます。試験内容は技術的な知識のみでなく、管理や経営にも及ぶことが特徴となっています。
CAD利用技術者試験
CADはコンピューター上であらゆるものの設計を行えるソフトウェアです。設計を行う業務には欠かせません。
CAD利用技術者試験は、スキルに応じてレベルアップできるように設計されている検定試験で、設計するものの目的や職種に応じて2次元CAD・3次元CADを選択できます。
勤務先を慎重に選ぶ
次は、以下の2つのポイントに注意しながら勤務先を探していきましょう。
- 目標を明確にする
- 成長できる風土や環境がある企業を見極める
目標を明確にする
まずは、仮にでも作りたいプロダクトやサービスを決めてみて、そのためにどのようなスキルを持つエンジニアになりたいか明確にしましょう。
目標を明確にすることで、その次のステップを考えやすくなります。欲しいスキルを得るためにどのような手段を取れば良いか検討してみましょう。
成長できる風土や環境がある企業を見極める
企業を探す際には、成長できる風土や環境があるかどうかを見極めることが大切です。
興味のある会社が見つかったら、IRや採用ページを確認するなどして、その企業が従業員に対してどのようなサポートを提供しているか見てみましょう。企業への理解がより深まります。
文系・未経験者なら「派遣エンジニア」も検討しよう

文系で未経験者の場合、エンジニア派遣という働き方で、徐々にスキルアップしていく方法も検討してみてはいかがでしょうか。
エンジニア派遣は、自分のスキルに応じて派遣会社から就業先の紹介を受けられます。
また、直接雇用の正社員と比べて複数の企業で経験を積めるので、さまざまなプロジェクトやチームで新しい刺激を得て、視野を広げていくことが可能になります。
エンジニア派遣の中でも「常用型派遣」がおすすめ
エンジニア派遣には、主に「登録型派遣」と「常用型派遣(正社員型派遣)」の2種類があります。
登録型派遣は、雇用期間にあらかじめ定めがあります。
一方で、常用型派遣は、正社員として人材派遣会社と雇用契約を結び、基本的には無期雇用で定年まで働くことが可能です。さらに、待機期間中にも給与を受け取れるなど、登録型派遣と比べて安定しやすいメリットがあります。
正社員型派遣会社のリクルートR&Dスタッフィングでは、未経験で派遣エンジニアを目指す方の就業支援の実績も豊富です。
興味のある方は、ぜひ下記のページよりご確認ください。
なお、未経験からエンジニアを目指す方法は、次の記事も参考にしてみてください。
文系出身エンジニアとして働く先輩の声
ここからは、正社員型派遣会社のリクルートR&Dスタッフィングで、文系出身エンジニアとして働く先輩の声を見てみましょう。
- 経緯
当初は文系職として人材派遣会社の総務部門に応募。そこで技術職を進められたことをきっかけに、国内大手自動車メーカーの機械系エンジニアとして勤務していました。
しかし、4年ほど働いたものの収入がなかなか上がらず、残業も月平均で30時間以上に…。当時の仕事の経験を活かしながら、もっと安定できる環境で働きたいと思ったときに、リクルートR&Dスタッフィングと出会いました。
- 今の仕事内容
現在は設計・部品メーカーの調整に携わっています。自発的な提案も自由にでき、上流工程にてお客様とやり取りできることがやりがいに繋がっています。
- サポート体制
就労開始後、初めて使用するソフトウェアについても、きちんと研修を受けられました。また、定期的な面談の機会もあるので、安心して働くことができています。
- 入社してよかったこと
入社してよかったことは複数あり、福利厚生・入社時のサポート・営業担当からの支援などがあります。現在は定時で帰れる日がほとんどで、万が一トラブルがあってもきちんと相談できる環境があり、とても心強いです。
他にも、次のページでリクルートR&Dスタッフィングに在籍している社員のインタビューを紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
記事監修

株式会社リクルートR&Dスタッフィング HR部 部長
2006年、株式会社プロアウト(現リクルートR&Dスタッフィング)創業に伴い入社。
関東から九州まで幅広い現場でエンジニア派遣によるクライアント支援とスタッフサポートに従事。
首都圏エリア統括を経験後、2017年より現職にて同社採用責任者。
国内採用戦略および海外大学との連携によるグローバル採用など豊富な実績を持つ。
経験者から未経験者まで、一人ひとりの活躍を実現するエンジニア採用を目指している。